すでにInstagramなどでは写真を載せていますが、春に3匹めの猫をお迎えしました!もともと3匹めをお迎えしたいという希望があったのですごく嬉しいです。お迎えから3ヶ月ほどたち、ようやく先住猫たちとも馴染んで平和に過ごせるようになりました。
いろいろありましたがこの記事では主に、3匹めの猫を迎えるにあたって準備したことや実際にどんなステップを踏んで3匹を慣れさせたのか、タイプの違う先住猫たちへのフォローなどの面からダイジェスト的に書いていこうと思います。※写真も多いので長いです。
軽く登場猫説明
1匹め:先住猫 栗蒸し(♀・3歳)
知らない人間は自分から嗅ぎに行くタイプ。抱っこ嫌いの甘えん坊という難しさ。すぐ噛む。具合が悪くてもヘソ天で寝るなど、観察に注意が必要な部分あり。好奇心旺盛なので新入りともわりと早く馴染んでくれるのでは?と思うが、体調はしっかりチェックしたいところ。
2匹め:先住猫 飴りんご(♀・2歳)
見知らぬ人間が来るとどこかに隠れて気配を消すタイプ。抱っこ嫌いの甘えん坊という難しさ②。オモチャで遊ぶのが大好きだけど、猫とプロレスや追いかけっこで遊ぶのは苦手。恐がりながらも最後は好奇心が勝つタイプなので、新入りともそのうち馴染んでくれるはず!
3匹め:新入子猫 鮭ロール(♀・0歳4ヶ月)
飼育頭数の多いキャッテリーで生まれたため猫とのコミュニケーション能力は高そうだが、はたして先住猫2匹にどこまで通用するのか…
前回(2匹めをお迎えしたとき)のおさらい
先住猫がいる状態で子猫を迎え入れるのは2回めのわが家。1回めも結果的に成功したとは思うのですが、反省点もあります。
2匹めの飴りんごはケージ暮らしが長くなってしまったせいか、まるまると太ってしまったんです。
このときは栗→飴の威嚇はすぐなくなったのですが、飴→栗の威嚇がなかなかなくならず、対面を躊躇して時間がかかってしまったのでした。狭い家で生活スペースを分けるなども難しく、先住猫優先の原則にとらわれすぎて飼い主が慎重になりすぎていたことなども良くなかったです。
猫たちの関係は猫同士に任せるしかなく、人間があれこれして猫同士を仲良くさせることはできない、ということは前回よくわかりました。人間主体ではなく、猫たちをフォローしていく気持ちで、肩の力を抜いて進めていこうと思いました。
新入猫お迎えから現在までのわが家の様子
前準備
まずリビングにケージを設置しました。子猫にはしばらくそこで生活してもらうことに。季節の変わり目で、気温も下がったり上がったりを繰り返していたので、保温になればと発泡スチロールとダンボールを重ねた上にケージを設置。
ネットの情報で「事前に子猫のにおいがついたものを先住猫に見せるとよい」的なやつを見たので、ブリーダーさんにブランケットを送っていただきました。効果があったのかどうかはよくわかりません😅先住猫たちは熱心に嗅いだりしていましたが、半日後には飽きていました。
使ったケージはこれです。4ヶ月の子猫にはそこそこちょうど良いサイズでした。が、中で猫がジャンプしたりすると揺れてけっこう音が出るので、気になる人や猫には向かないです。
オープンタイプもしくはドームを外したニャンとも清潔トイレも入れられますが、今回は子猫用の小さいトイレを用意しました。狭いかな?と思っていましたが猫は器用ですね〜うんちを踏んじゃったりというようなことはありませんでした。
さらに3段目にハンガーボウルを取り付けて餌皿・水皿にします。
なぜ一番上の段に餌を置くのかというと、飴りんごをお迎えしたときのこと。最初は1段目に置いていたのですが、食べてる最中に至近距離から栗蒸しに唸られたりして食べづらそうだな〜と思ったので3段目に移動したのです。不安定かな?と思いましたが、意外と平気でした。水はたまにこぼれてましたが、ケージ内のステップが濡れるくらいです。
猫ベッドと爪とぎも用意。猫ベッドは2段めに置いておいたのですが、しょっちゅう落下していたので良くなかったと思います😅ケージのフレームなどに留められるようなものがあればよかったのですが…爪とぎはなぜかほとんど使われず、こちらもベッドになっていました。
リビングの2台ある猫トイレのうち1台を寝室へ移動。前日には全員爪切りをして準備万端!いよいよお迎えです。
初日
昼前に子猫が到着。先住猫たちを一旦寝室に閉じ込め、リビングのケージに子猫を入れ、布を閉じ、先住猫たちを解放。
すると栗蒸しはまっさきにケージの前へ行き、
しっぽを膨らませていました。
一方飴りんごは、
リビングに入ることもできず、困惑。
そして2匹ともしばらくすると寝室に引っ込み、
飴りんごはリビングから一番離れた寝室の、さらに入り口から一番遠い角でこの状態。
栗蒸しもリラックスできず、座り状態のまま寝るしかない様子…
家中が緊張感に包まれていました😧
子猫は元気!先住猫たちの憂いも気にせず、パクパク食べてニャンニャン騒いでいました。初日はトイレはなし。水は減ってるかどうかわかりませんでした。
夜には先住猫たちも落ち着いてきて、リビングに偵察に行くものの子猫の鳴き声がすると気味悪がって退散する、というのを繰り返していました。
夫とわたしがリビングで過ごしていると先住猫たちも入って来やすいようだったので、なるべくリビングで過ごすように。先住猫たちはケージ横を通り過ぎるときに威嚇、緊張が高まっているときは先住猫同士でも威嚇、わたしたちにも威嚇…と、現場はなかなか混乱していました💦
先住猫たちの餌皿はこのリビングとキッチンの境目あたりにあるのですが、恐がりの飴りんごは子猫が気になって食が進まないようだったので、彼女だけ寝室でごはんをあげることに。それでも残してしまいましたが…栗蒸しは食欲問題なし。夜にはリビングのトイレでいつもどおり用を足していました。
翌日ごろ
まだ2匹とも威嚇が多いものの、家の見回りをしたり寝室でくつろいだりしはじめ、幾分空気がやわらぎました。
予想通り飴りんごの緊張が半端なく、リビングでは絶対に用を足さず、ケージの周辺を通り過ぎるときは姿勢をめっちゃ低くしてゆっくり動く…という慎重さ。
一方栗蒸しは、普段どおりリビングのタワーから外を眺めたり、タワーのてっぺんからケージを眺めたり、わりと余裕が見られました。もともとの性格のせいなのか、ここまで違いが出るとは!
子猫はおしっこもうんちもしてくれたのですが、なんと夜いきなり下痢!おしりを汚してしまい、まだケージから出せないのに急遽おしりだけシャワーデビューしてしまいました💦ブリーダーさんに連絡し、お腹の薬を送ってもらうことに。
1週間経過ごろ
ここから1週間、先住猫たちは急激に環境を把握して落ち着いていきました!初日は近寄ろうともしなかったリビングに普段どおり出入りし、ケージの横にあるソファで寝ることも。これなら大丈夫そうだと、ケージを覆っていた布は前面をめくって中が見える状態にしました。威嚇も最初の1週間で急激に減っていきました。
子猫の下痢はブリーダーさんからいただいた薬で一旦落ち着き、ごはんはドライフードオンリーに。わが家に慣れてもらうため、先住猫たちがリビングにいないときを見計らって部屋の中を歩かせたり、おもちゃで遊んだりしました。
先住猫たちがケージに近寄れるようになると、ごほうびにケージのまわりでおやつをあげました。人間の鼻をもってしてもめっちゃいい匂いのおやつだったので、きっとごほうび効果は高かったはず笑
子猫の夜鳴きがすごい
鮭ロールはケージにひとりきりでいると寂しいのか、めっちゃ鳴いてしまうタイプの子猫でした😅そんなときはケージから出して10〜20分とかしばらく抱っこするように。腕のなかでフミフミして、その後ケージに戻してもひとりで静かに寝てくれました。
新入子猫の抱っこは厳禁と書いてある記事をよく見ますが、やりすぎなければ問題ないと考え、子猫のストレス軽減になれば〜とそこそこ頻繁に抱っこしました。一応、抱っこしている様子を先住猫に見せびらかしたりしないようにはしていましたが笑 先住猫たちは抱っこ嫌いなので、見られても「あいつ捕まっとるな…」みたいな顔してました。
2週間経過ごろ
栗蒸しはほとんど威嚇しなくなり、飴りんごも初日ごろに比べればずいぶんケージに近寄れるようになりました。ここで先住猫たちと子猫を対面させてみることに!
まず、最初は飴りんごと子猫が接触しないよう、飴りんごをテーブルの上など子猫を見下ろせる場所に移動させ、子猫をケージから出しました。好奇心旺盛な栗蒸しはすぐ近寄っていきます。子猫はあいさつ!とばかりに栗蒸しに体当たりしましたが、栗蒸しは他の猫からそんなふうにされたことがないためか、面食らって威嚇していました😅
ひとまずその日はそのくらいで子猫をケージに戻しました(先住猫たちがいないときに出して遊ばせるのは継続)
その日から、栗蒸しがケージのそばにいるときにちょくちょく子猫を出すように。
子猫が出ているときは、キッチンカウンターが飴りんごの定位置に。はじめはキッチンカウンターの真下まで来ると唸っていましたが、それも徐々に落ち着いていきました。
子猫は先住猫たちよりもオモチャに興味津々のようで、特にこのボールを気に入って、放っておいてもひとりで上手に遊んでいました。
ところが、運動量が増えたためかうんちがまた崩れるように…引きずられるように飴りんごもうんちがゆるく、食欲不振に。栗蒸しは一見平気そうでしたが、持病の結膜炎が悪化。嘔吐などもあり、とにかく健康状態が気にかかる時期でした。
各ステップに進むタイミングをどう決めるか
これって見極めが難しいと思うのですが「猫同士のことは猫同士に任せる」「人間は猫たちの関係をサポートするだけ」という感じで、あまり慎重になりすぎないようにしました。例えば先住猫と子猫の対面はいつにするかというのは、ケージ越しにでも先住猫・子猫お互いの威嚇がなんとなく弱まってから、という感じでわりとラフに進めていきました。
各段階で「先住猫が積極的に子猫を排除しようとする(子猫に対して過剰に攻撃的になる)」「先住猫が自分から縄張りを去りたい様子を見せる(抑うつの症状、粗相など)」などの問題が見られたら、一旦ステップを進めるのを中止してもっと時間をかけるべきなのかもしれません。
先住猫が成猫でも、新入りが2〜3ヶ月の小さい子猫であればほぼ敵とはみなされず、受け入れがうまくいきやすいという話は聞きます。今回は子猫が4ヶ月で体重もすでに2kg弱あり、難しい部分もあるかと思いましたが、子猫の性格が良かったので大丈夫だったのかな〜と思います。最終的にはやっぱり相性の問題ですよね。
3〜4週間ごろ
就寝時と外出時以外は子猫をケージから出しっぱなしにするようにしました。
栗蒸しは子猫の追いかけっこや取っ組み合いに付き合ってくれるように。
こんな至近距離で寝ることも!
この頃から飴りんごが、わざわざ自分から子猫に近づいていっては、叫び声をあげてパンチしたりするように。子猫は飴りんごに叩かれるたびに、その場で伏せたりひっくり返ったりして状況を刺激しないようにしていました。子猫に手を上げるなんて若干残念な飴りんご…😭けど子猫のコミュ力が高いおかげで大事に至らず済みました。飴りんごのほうも残念とはいえ、自分から子猫に近づけるようになったことは大きな進歩ですよね!そんなときはご褒美におやつをあげていました。
お腹を壊していた飴りんごですが、栗蒸しが普段使っているアニモンダの胃腸用療法食で治りました。栗蒸しの結膜炎は相変わらず、子猫のうんちも安定しないながらも毎日下痢というわけでもなく、ギリギリな感じの日々でした…😭
また、飴りんごがようやくリビングのトイレを使ってくれるようになったので、寝室に置いていたトイレをリビングに戻しました。子猫も何も言わずともケージの外のトイレで問題なく用を足してくれるように。さらにリビングに猫トイレを買い足し、3台運用に。置いた初日からみんな積極的に使ってくれています。
5月
ここからは猫たちの関係性に急激な変化はありませんでした。とはいえ悪くなることもなく、日々じわじわと親密度は上がっていたんだと思います。
飴りんごは特に「病院のにおいがする生き物」が大嫌いなので、子猫がワクチンに行ったときはまた激しく威嚇するようになってしまったのですが、2〜3日でもとに戻りました。
威嚇は落ち着いてきたものの、猫同士がそれほど仲良くなることはなく、3匹とも適度な距離を保って暮らしている感じでした。先住猫2匹もドライな性格で自分以外の猫にさほど興味はないので、まあこんなもんかな〜という感じです。受け入れてくれつつあるだけでも本当に良かったです。
5月末にはケージを片付けました。
子猫がとにかく遊ぶの大好き!というのを全面に押し出すようになり、先住たちと遊ぶのが難しくなってしまいました💦 ケージがあるうちは子猫をケージに入れて先住猫と遊ぶ時間を設けていたのですが、ケージがなくなってからはどうしてもオモチャを出すと子猫がまっさきに走ってくるようになり…
まず子猫とめいっぱい遊んで、子猫が疲れたところで先住猫と遊ぶ、というようにすると比較的うまくいきました。子猫は息切れしていてもオモチャの音がすると絶対走ってくるので、先住猫と集中して遊ぶのは今でもちょっと難しいのですが…
栗蒸しは子猫と家中を走り回って、もともと3.8kgの体重が3.5kgになってしまいました😮傍目にも明らかに痩せてきたので、ちょっとごはんを増やしたり。ホントに勝手なんですが、飴りんごも一緒に走り回って痩せてくれないかな…と思っていました😅
そんな活動量の中子猫のうんちはやはり安定せず、固まったり崩れたりを繰り返す日々。この頃は「子猫だしそんなもんかな〜」などと思っていたのですが…
この頃、子猫の乳歯を一本だけ拾いました。たまたま口からペッと出てきたところを発見できたのでラッキー!
6月
子猫の下痢・軟便が、悪化はしないまでもなかなか治らないので下痢パネルという検査をしたところ、2種類のウイルス感染が発覚💦さらになぜか軽い喘息にもなってしまい、薬と縁の切れない生活が続きます😭
生後6ヶ月なので避妊手術も考えないと!でもやっぱりひとまず下痢を落ち着かせようと、薬と療法食(消化器サポート)のダブルアタックでうんちを固めることに。
先住猫たちはかなり落ち着いて、子猫がウロウロしていてもお腹を出して寝ていたり、一緒にタワーや窓際から外を眺めたりするようになりました。
栗蒸しは子猫の頭を舐めてあげたり、寝ているときに子猫が寄ってきても気にしないようす。相変わらず追いかけっこをしたり一緒に寝たりしていました。
飴りんごもかなり至近距離まで子猫の接近を許してくれるようになりました。追いかけられたり飛びかかられたりすると叫びますが、子猫がそばを通りかかったくらいでは唸ったりしないように。かなり近い距離にいても落ち着いていられるようになりました。飴りんごは本当にがんばったと思います。えらい!
先住同士の威嚇もいつのまにかなくなっていました。
7月(現在)
子猫のウイルスが消え去るには2ヶ月くらいかかるということでしたが、消化器サポートがうまくはまってくれて、なんとかうんちは固めることができたので、7月頭に避妊手術に踏み切りました。
検査など問題なく手術も滞りなく終わり、翌日には退院。ここでも例によって「病院のニオイをつけた生き物」が大嫌いな飴りんごが、退院した子猫に激しく威嚇するように…😭病院に一泊したことでいろいろなニオイがついていたのでしょう、さすがの栗蒸しもびっくりしたようで、退院したその日は2匹とも子猫に近寄ろうとしませんでした。
先住猫たちの威嚇は幸い1週間程度で落ち着きましたが、抜糸時にまた威嚇😅猫たちにとっても忙しい月だったと思います。
退院直後から子猫はめちゃめちゃ元気で、その日から本棚のてっぺんに登ったり下りたり、傷に障らないか飼い主はずっとヒヤヒヤさせられました💦
来た当初は2kg未満だった子猫も、いまでは3.5kg。お腹を壊しながらも順調に体重を増やしていて、ブリーダーさんにも「同腹のオスよりも順調」と驚かれるほどです。
子猫は栗蒸しなら平気!と思っているフシがあり、たまにウザ絡みしているので、そういうときは人間がボールなどを投げて気をそらしてあげるようにしています。
飴りんごは最近では子猫のしっぽやお手手を嗅いで、嗅いだあとも怒らずに普通にいられるようになりました!でも基本的にはあまり気に入らないみたいで、近くに来ると移動してしまうことも多いです😅
栗蒸しと飴りんごの関係にも特に変化はなく、相変わらず毛が飛び散るようなケンカを週1くらいでしています😅
まとめ
そんなこんなで3匹めのお迎えはひとまず完了しました!
2匹めのお迎え時よりは特に気持ちの面でかなりラクに感じましたが、先住猫との対面まで各ステップに進むタイミングをはかったり、先住猫たちにしつけたことをもう一度子猫にしつけたり、大変な部分はやっぱりありました。
うまくやったつもりでしたが健康面の問題はいまだに尽きず…生き物って本当に複雑なんだな〜とつくづく思わされました。セオリーはあっても正解はないと思うのであまり気に病まないようにしようとは思うのですが、これでうちの猫たちは受け入れ時に全員体調を崩したことになるので、考えるとつらくなりますね〜😭
いろいろ大変ですが、日々大きくなる子猫を見て生命力に元気をもらっていることも事実です。先住猫たちは本当に迷惑したと思いますが、子猫と先住猫たちとの関係性に笑わせられることも多く、家の中が明るくなったと思います。飼い主のこともかなり好いてくれているようで、膝や体に乗ってきたり抱っこを要求してきたり、甘えん坊でめっちゃかわいいです☺️
3匹めのお迎えを考えている人のお役に立てれば幸いです💪
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